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エストニア経済成長とリスク


エストニア経済成長とリスク

エストニア経済は今後も引き続き緩やかな成長をしていくと思われますが、 英国の調査会社BMI リサーチは、その分析において同国の競争力にはリスクがあると伝えています。 同社は以下のように話しています。 「今後四半世紀は緩やかな成長軌道の予測がされています。この成長は堅調な投資や国内需要、個人消費の増加によってもたらされるでしょう。また一方で労働市場の引締めや減税、インフレの減速が起こるであろうとされ、国内競争のリスクや家計の支出増が予想されます。 GDP成長率は2017年の4.3%をピークにして、2018年には3.3%、2019年には3.1%となる見通しであり、バルト地方の予測軌道を大きく反映しています。減速は主に投資水準の正常化による影響でしょう。」 「2014〜2020年の欧州構造投資ファンドの吸収力が堅調に推移していることから、公共投資は今後も引き続き堅調に推移すると見込まれています。エストニアはすでに、配分されたファンドのシェアの10%以上をEU全体で平均6%と比較して費やしています。

今後2年間で政府はGDPの0.4%に相当する投資プログラムを展開する予定であり、財政は引き続き堅調に推移するものの、GDPの約9%を占める公的債務により今後数年間で財政赤字のわずかな増加に寄与します。

しかしエストニアは、企業収益の増加と企業の自信の高まりを受け、順調に経済財政状況を支えている民間投資の回収を実現するでしょう」と語っています。

消費者支出の増加も労働市場の引締めもエストニア経済の見通しには大きなリスクであると警告しています。 経済が完全雇用に近づくにつれて労働力不足による労働コストの上昇になり、また人口統計上の不調によりエストニア企業の国際競争力が脅かされる可能性もあると分析されています。 これに加えて、過去数年間で大幅な成長をとげたにもかかわらず給与水準は欧州連合の平均水準を大幅に下回っており、この格差は国として広いEU市場からよりよい労働力を引き付ける為にはを多少の支障となる部分です。

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